日々、新型コロナウイルス感染者が増加しています。
医療機関では病床数が逼迫しており、緊急の患者さんの受け入れが困難な状況になっています。
また、医師、看護師をはじめとする医療関係者の疲弊が増しており、退職者が相次いでいます。
看護師は20%の離職率となっています。
12月10日に看護協会から国民の皆様に声明が発表されています。
私たち看護師は、ナイチンゲール精神に基づき、ただ患者さんの看護をしたいだけなのです。
看護することを邪魔しないでほしい。
緊急事態で医療崩壊してきています。
看護師だけでなくチーム医療としての協働体制を立て直し、本来、発揮している専門分野の看護がしたいのです。
そこには、病気で心も身体も辛い状態の患者さんがいます。
その患者さんたちはコロナウイルスの恐怖と現在抱えている病気の間で不安でいっぱいです。
手術をしたくてもできない患者さんがいます。
だから、今一度、自分自身の行動や考え方を見直してほしいのです。
皆さんの大切な人が病気になり、コロナウイルスで満床のために治療ができないことになったら、どう感じるでしょうか。
憤りを覚えるのではないでしょうか。
感染予防対策の徹底や密にならないことなど自分でできることを徹底してほしいと願います。
私たち看護師は学生の時から、看護基礎教育で「ナイチンゲールの看護覚え書」
看護覚え書 第7版 看護であること・看護でないこと [ フロレンス・ナイチンゲール ]を熟読し、自分自身の看護観や看護に対する思考を形成していきます。
しかし、私たち看護師も人間です。
私たちにも大切な家族や大切な人がいます。
大切な人を守りたいのです。
大切な家族を差別しないでほしい。
感染予防対策して業務にあたっていてもコロナウイルスに感染してしまうことがあるのは、仕方がないと腹をくくって仕事しています。
しかし、病院によっては医療従事者の補償がありません。
コロナウイルス陽性患者さんを看護していてもホテルなど住居の確保がありません。
家族と隔離生活をしても限界があります。
このような現状の中で看護師をはじめとする医療従事者は恐怖と戦いながら、患者さんのそばに寄り添い看護をしています。
今後、コロナウイルスが終息し、安心して暮らせる日が取り戻せるよう切に願います。
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